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夕方、明かりのついた木の外観の飲食店

2027年4月 食料品の消費税1%に対応

簡易課税と本則課税、
どちらが得か計算します

食料品の消費税が8%から1%に下がると、飲食店・お弁当屋さん・食品店では、納める消費税が増える店と減る店に分かれます。店内飲食とテイクアウトを分けて入れるだけで、計算方法ごとの納税額の目安と、届出の締め切りがわかります。

最終更新:2026年11月8日 根拠:国税庁「飲食料品に係る2年間の消費税率引下げに関するQ&A」(令和8年9月)

店内飲食・お酒

10%→10%

変わりません

持ち帰り・出前・食品の販売

8%→1%

2027年4月1日〜2029年3月31日(予定)

食材・飲み物の仕入れ

8%→1%

差し引ける消費税も減ります

はじめにお読みください

関連する法律案は2026年10月に国会へ提出され、まだ審議中です。内容が変わる可能性があります。

このサイトの計算はおおよその目安です。正確な税額は国税庁の公式サイトで計算し、届出を出すかどうかは税務署または税理士に相談したうえで決めてください。

SCHEDULE

大事な日付と締め切り

計算方法を変える届出には期限があります。特に、本則課税から簡易課税に変える個人事業者の方は、今年中の手続きが必要です。

  1. 2026年12月31日

    2027年分から簡易課税にする届出の締め切り

    個人事業者(今は本則課税の方)。特例なし

  2. 2027年3月31日

    2割特例を使える最後の申告(2026年分)の期限

    個人事業者。2027年分からは3割特例・簡易課税・本則課税から選ぶ

  3. 2027年4月1日

    食料品の消費税が1%に

    持ち帰り・出前・食品の販売・食材の仕入れ

  4. 2027年12月31日

    簡易課税をやめる届出の締め切り(特例)

    個人事業者。法人は2027年4月1日を含む事業年度の末日まで

  5. 2029年3月31日

    1%の期間が終わる(予定)

    4月1日から8%に戻る予定

SIMULATION

納める消費税を計算する

本則課税・簡易課税・2割特例/3割特例を並べて比べます。数字を入れると、右側(スマートフォンでは下)の結果がその場で変わります。入れた金額はどこにも送られません。

1

お店について

お店の種類
個人か会社か
今の消費税の計算方法

わからない場合は、去年の消費税の申告書を見るか「わからない」を選んでください。

2

1年間のおおよその金額

去年1年分の帳簿や確定申告書の数字を、税抜き・万円単位で入れてください。だいたいで大丈夫です。税込みしかわからない場合は、店内飲食は1.1で、持ち帰りと食材は1.08で割ってください。

お店の中で食べてもらった分。お酒の売上もここへ(10%のまま)。

万円

テイクアウト、デリバリー、お弁当、食品の販売など(今8%、2027年4月から1%)。

万円

肉・野菜・米・調味料・ジュースなど今8%のもの。お酒は下の欄へ。

万円

家賃、電気・ガス・水道、お酒の仕入れ、容器・消耗品、修理、設備など。人件費・社会保険料・税金・利息は入れません。

万円

HOW IT WORKS

なぜ、得する店と損する店に分かれるのか

消費税は、お客さんから預かった消費税から、仕入れや経費で払った消費税を差し引いて納めます。この「差し引く分」の計算のしかたが、特例も含めて4つあります。

木のカウンターの上の帳簿と電卓とレシート
本則課税(一般課税)

預かった消費税 − 実際に払った消費税

帳簿とインボイスをもとに実際の金額で計算。払った方が多ければ消費税が戻ってきます(還付)。

簡易課税

預かった消費税 −(預かった消費税 × みなし仕入率)

業種ごとに決まった割合で計算。前々年の売上が5,000万円以下なら選べます。事前の届出が必要です。

2割特例(2026年分まで)

預かった消費税 × 20%

インボイス登録をきっかけに課税事業者になった方の特例。個人は2026年分、法人は2026年9月30日までに終わる事業年度で終わります。

3割特例(2027・2028年分)

預かった消費税 × 30%

2割特例の後を受ける、個人事業者だけの特例。2027年分と2028年分に使えます。届出は不要です。

2割特例を使っている方へ

  1. 2割特例は2026年分で終わります。個人なら、2027年3月31日までに出す2026年分の申告が最後です。
  2. 2027年分からは「3割特例」「簡易課税」「本則課税」から選びます。3割特例は届出がいらず、申告のときに選ぶだけです(基準期間の売上が1,000万円以下などの条件あり)。
  3. 簡易課税にする届出は、後から出せます。2割特例・3割特例を使った方は、次の年の分を簡易課税にする届出を、その次の年の分の確定申告の期限までに出せばよい扱いになる予定です(例:2027年分なら2028年3月の申告期限まで)。実際の数字を見てから選べます。
  4. 1%の売上にかかる消費税は、どの特例でも実質ゼロ。2割特例・3割特例でも、1%の飲食料品の売上にかかる消費税は全額差し引けます(国税庁Q&A 問3-6)。

法人の2割特例は2026年9月30日までに終わる事業年度で終わり、法人は3割特例を使えません。

1%になると、何が変わるのか

  • 店内飲食が中心の飲食店売上は10%のままなのに、食材の仕入れは8%→1%。本則課税では差し引ける分が減り、納める消費税が増えやすくなります。
  • 持ち帰り・食品販売が中心のお店売上が1%になる一方、家賃や容器は10%のまま。本則課税では消費税が戻ってくる(還付)こともあります。
  • 簡易課税の特例簡易課税(と2割・3割特例)では、1%の飲食料品の売上にかかる消費税と同じ額を差し引けます。1%の売上には実質的に消費税がかかりません(国税庁Q&A 問3-6)。

簡易課税のみなし仕入率

業種区分割合
卸売業第1種90%
小売業(仕入れた食品をそのまま売る)第2種80%
製造業(作って持ち帰りで売る)第3種70%
飲食店業(店内飲食)第4種60%
サービス業など第5種50%

この計算では、2種類以上の事業がある場合の「75%ルール」などの細かい特例は考えていません。

OFFICIAL

正しい計算・手続きは、国の公式サイトで

確定申告書等作成コーナー(国税庁)

画面の案内に沿って入力すると、消費税の申告書を作りながら正確な税額を計算できます。マイナンバーカードでログインすれば、e-Taxでそのまま提出できます。

公式サイトを開く

FAQ

よくある質問

食料品の消費税1%はいつからいつまでですか?

政府の大綱と国税庁のQ&A(令和8年9月)では、2027年(令和9年)4月1日から2029年(令和11年)3月31日までの2年間とされています。関連法案は国会で審議中のため、内容が変わる可能性があります。

飲食店の店内飲食も1%になりますか?

なりません。店内飲食(外食)は10%のままです。1%になるのは、今8%の軽減税率が適用されている飲食料品で、テイクアウト・出前・宅配が含まれます。お酒は10%のままです。

なぜ飲食店は本則課税だと消費税が増えることがあるのですか?

店内飲食の売上は10%のままなのに、食材の仕入れにかかる消費税は8%から1%に下がるため、差し引ける消費税(仕入税額控除)が減るからです。家賃や光熱費など10%の経費が多いお店ほど、影響は小さくなります。

簡易課税の特例とは何ですか?

簡易課税で申告する場合、業種にかかわらず、1%対象の飲食料品の売上にかかる消費税と同じ額を、仕入れの消費税として差し引けます。つまり1%の売上には、実質的に消費税がかかりません。それ以外の売上には、これまでどおりみなし仕入率を使います。2割特例・3割特例でも同じ扱いです(国税庁Q&A 問3-6)。

簡易課税を選ぶ届出は、いつまでに出せばいいですか?

原則は、簡易課税にしたい年(事業年度)が始まる前日までです。個人事業者が2027年分から簡易課税にする場合は2026年12月31日までで、今回の税率引下げによる期限の特例はありません。会社の場合は、その事業年度が始まる前日までです。

ただし、2割特例・3割特例を使った人は、次の年の分を簡易課税にする届出を後から出せる扱いがあります。詳しくは国税庁の「インボイス制度の見直し」の案内で確認してください。

簡易課税をやめて本則課税にする届出にも特例はありますか?

あります。飲食料品を販売していて簡易課税を使っている事業者は、2027年4月1日を含む課税期間中に「消費税簡易課税制度選択不適用届出書」を出せば、その課税期間から本則課税(一般課税)で申告できます。届出書の参考事項欄に「飲食料品特例」と書きます(国税庁Q&A 問3-5)。個人事業者なら、2027年12月31日までに出せば2027年分から本則課税にできます。

簡易課税は2年間やめられないと聞きました。

簡易課税は原則として2年間続ける必要があります。ただし今回、簡易課税を使っている事業者の2027年4月1日を含む課税期間については、この2年間の縛りは適用しないとされています。自分が当てはまるかどうかは、税務署か税理士に確認してください。

2割特例を使っています。2027年からはどうなりますか?

2割特例は2026年分で終わります(個人の場合。法人は2026年9月30日までに終わる事業年度まで)。個人事業者は、2027年分から「3割特例(2027年分・2028年分だけ)」「簡易課税」「本則課税」から選ぶことになります。3割特例は届出がいらず、確定申告のときに選びます。

2割特例・3割特例を使った方は、次の年の分を簡易課税にする届出を、その次の年の分の確定申告の期限まで(例:2027年分なら2028年3月まで)に出せばよい扱いになる予定なので、実際の数字を見てから決められます。なお、1%の飲食料品の売上にかかる消費税は、2割特例・3割特例でも全額差し引けます。

消費税を納めていない(免税事業者の)お店はどうなりますか?

免税事業者は消費税を納めないので、このサイトの計算は当てはまりません。ただし、持ち帰り中心のお店では、課税事業者になって本則課税を選ぶと消費税が戻ってくる場合があり、そのための届出の特例も用意されています(国税庁Q&A 問3-1〜3-4)。メリットとデメリットがあるので、税理士に相談してください。

このサイトの計算結果どおりにして大丈夫ですか?

この計算はおおよその目安です。実際の税額は、取引の内容や細かいルールによって変わります。正確な計算は国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で行い、届出を出すかどうかは税務署または税理士に確認してから決めてください。

入力した数字はどこかに送られますか?

送られません。計算はすべてお使いの端末(スマートフォンやパソコン)の中で行っていて、入力した金額をこのサイトが受け取ったり保存したりすることはありません。